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Google アナリティクス4の設定

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このページではGoogle アナリティクスの初期設定方法について解説していきます。

Google アナリティクス(GA)とは

Google アナリティクス (Google Analytics)とは無料アクセス解析ツールのことです。Googleによって2005年からリリースされたツールで、Webサイトのアクセス状況を知ることができます。
閲覧できるWebsiteのアクセス状況例としては、以下が代表的です。
  • サイトにアクセスしたユーザー属性(年齢・性別・地域・興味関心・言語など)
  • ユーザーの初回流入元(メディア・キャンペーン・広告など)
  • サイト経由の流入で得た収益
  • 広告費用対効果

Google アナリティクス4(GA4)とは

Google アナリティクス4(GA4)とは、2023年からリリースされたGoogle アナリティクスの最新バージョンです(2024年3月18日時点)。Google アナリティクス4の1つ前のバージョンをユニバーサルアナリティクス(Universal Analytics : UA)と言います。
イベントとは
Google アナリティクス4はWebサイトにアクセスしたユーザーの行動を「イベント」という単位で管理しています。Google アナリティクス4では、イベントがどのWebサイトで何回発生したかデータを集めることができます。
「イベントの例」
ユーザーの行動Google アナリティクス4のイベント名
商品の購入手続きの完了purchase
広告のクリックad_click
サイトの90%までスクロールscroll
予めイベントで定められている行動をユーザーが起こすと、イベント数が+1されます。Google アナリティクス4のレポート画面でイベントが発生した数を確認することができます。
 
イベントの種類
Google アナリティクスには4種類のイベントが存在します。
自動収集イベントWebサイトやアプリにGoogle アナリティクス4を設定した際、デフォルトでデータが収集されるイベントです。
拡張計測機能イベントWebサイトやアプリにGoogle アナリティクス4を設定し、拡張機能イベントが有効な状態になって時にデータが収集されるイベントです。
推奨イベントGoogleにより、イベント定義はされているものの、自分で実装する必要があるイベントです。Google タグマネジャーで推奨イベントの設定を行う必要があります。
カスタムイベント自分でカスタマイズし、実装するイベントです。カスタムイベントを作成するためには、Google タグマネジャーでカスタムイベントの設定を行う必要があります。

Google アナリティクス4の設定について

  1. Googleアカウントにログインした状態で公式のGoogle アナリティクスページにアクセスし、「測定を開始」をクリックします。
  1. 「アカウント名」を記入して、すべてのチェックボックスにチェックを入れてください。「アカウント名」については特に命名したい名前がなければ貴社名を入れておくと良いでしょう。必要項目の記入が終わったら「次へ」ボタンを押してください。
  1. 「プロパティ名」・「レポートのタイムゾーン」・「通貨」を記入してください。
プロパティ名特に命名したい名前がなければ分析したいサイト名を記入
レポートのタイムゾーン貴社が位置する国のタイムゾーンを選択(MAGIC LPOのタイムゾーンは日本時間で管理しているので、日本以外にするとレポートに多少の数字のずれが生じる可能性があります)
通貨貴社が使用している通貨の単位を選択
  1. 「業種」・「ビジネスの規模」に該当する内容を記入して、「次へ」をクリックしてください。
  1. 「ベースラインレポートの取得」をクリックしてください。(ここで他の目標を選択してしまうと、Google アナリティクス4のレポートで確認したい内容が見れなくなるので注意してください。)
  1. 利用規約に同意するためのチェックボックスをクリックした後、「同意する」をクリックします。
  1. 以下の画面で「ウェブ」をクリックしてください。
  1. 「WebサイトのURL」と「ストリーム名」を記入後、「ストリームを作成」をクリックしてください。「ストリーム名」にはWebサイトの名前を入れておくとわかりやすいです。
「WebサイトのURL」を記入するときは、分析したいWebサイトの本体ドメインのURLを入れるようにしてください。(本体ドメインにも、分析したいWebサイトにもGoogle タグマネジャーをインストールしていることが前提です。)
ドメインとは
サイトのドメインとは、インターネット上でサイトがどこにあるかを示す住所の様な役割をしています。ドメインは通常、”https://”や”https://www.”の後から”/”まで続いているものを指します。例えば、https://magiclpo.jp/statisticsについては”magiclpo.jp”がドメインに該当します。
本体ドメインのURLとは
本体ドメインとは本体ドメインまたは、本体ドメインを含むURLを指します。
WebサイトのURLには、大きく分けて3つの種類があります。
本体ドメイン組織や企業の本体となるドメイン(URL) 例:Googleだと、https://www.google.co.jp/が本体ドメインを含むURLになります。本体ドメインURL自体はgoogle.co.jpです。
サブドメイン組織や企業が本体ドメインとは独立させて管理しているドメイン(URL) 例:GmailのURLはGoogleのサブドメインを含むURLです。 https://mail.google.com/ google.comの前に”mail.”が付くことによって本体ドメインと並列したサイトとして扱われます。サブドメインURL自体はmail.google.comを指します。
サブディレクトリ本体ドメインの下位ページとして扱われるWebサイトに割り当てられます。 例:以下のURLはGoogleのAndroidのデバイスを探すWebサイトのURLです。 https://www.google.com/android/find/
本体ドメインと似ていますが、本体ドメインの後ろに/android/findと続いています。
  1. 以下の画面が表示されるので、「測定ID」をコピーします。
  1. Google タグマネジャーに移動して、「コンテナ」>「新しいタグ」をクリックします。
  1. 「タグの設定」をクリックします。
  1. タグタイプから「Google アナリティクス」を選択します。
  1. 「Google タグ」を選択します。
  1. 「タグID」にGoogle アナリティクス4でステップ9で取得した測定IDをペーストしてください。「トリガー」には「ページビュー:All Pages」を設定してください。
トリガーとは
トリガーではタグで設定した内容を発火(実行)するタイミングを決めることができます。よって、トリガーを設定していない状態では、タグを発火することはできません。
 
例えば、「商品を購入する」イベントのデータを集計できるタグがあったとしても、トリガーでいつそのタグを発火させるのか定めていなければ、タグを発火することはできません。「購入ボタンを押した時」というトリガーを作成することで初めてタグを発火することができます。
  1. 任意のタグの名前を記入して、「保存ボタン」を押してください。
  1. 「公開ボタン」を押します。
  1. 「バージョン名」を記入してください。タグでどんな変更を行ったか理解できる名前が良いでしょう。その後、「公開」ボタンをクリックしてください。
バージョンとは
Google タグマネジャーで行った変更を管理するためのものです。タグの変更(削除・作成)を含んだバージョンを「公開」すれば、タグで設定した内容がWebサイトやWebツールに反映されます。
「バージョンの使用例」
例えば、バージョン1でタグAとタグBを作成して、公開したとします。その後、新しいタグであるタグCをバージョン2で作成して、公開しました。バージョン2が最新になっています。(このとき、タグAとタグBに何の変更も加えなければタグA・タグB・タグCが公開されています。)
しかし、その後バージョン2のタグCに問題を見つけました。よってタグCを公開しないようにする必要があります。タグCを公開しない方法は2つあります。
  1. タグCを追加する前のバージョン1に戻す
  1. タグCを削除して新しいバージョンとしてバージョン3を公開する
→1の方法をとっても2の方法をとってもバージョン2を公開し直せばタグCを公開することができます。
 
このように、タグの変更をバージョンとして管理することで、タグの変更を元の状態に戻したり、新しいタグの変更を現在のバージョンに上書きすることなく、タグの変更を行ったりすることができます。
 
  1. バージョンが正常に公開されているか確認をします。「バージョン」をクリックしてステップ16で公開したバージョンのステータスが「ライブ」かつ「最新」となっていれば正常に公開できています。
ステータスが「ライブ」かつ「最新」になっていないとき
公開したいバージョンの左端の「…」をクリックします。プルダウンの「公開」と「最新バージョンに設定」をクリックしたら、ステータスが「ライブ」かつ「最新」にすることができます。
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プルダウンに「公開」と「最新バージョンに設定」が表示されない場合は、Google タグマネジャーの公開権限が付与されていない可能性があります。アカウントのオーナーから「公開」の権限を付与してもらうようにしましょう。
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ステップ17が完了すると、Google アナリティクス4でWebサイトのアクセス状況を解析ができるようになります。この後のステップではGoogle アナリティクス4を最適に使うための設定をしていきます。
  1. Google アナリティクス4とGoogle タグマネジャーが正常に接続されているか確認したい時には、レポートからリアルタイムを確認してください。
  1. アクセスする度に表示回数やイベントが増えていたら正常にGoogle アナリティクス4とGoogle タグマネジャーが接続できています。

イベント・キーイベント(コンバージョンイベント:CV)の設定の仕方

Google アナリティクス4でイベント、またはキーイベントの設定をしていきます。
Google アナリティクス4ではデフォルトでデータが収集されている「自動収集イベント」以外に「拡張計測機能イベント」、「推奨イベント」、「カスタムイベント」が存在します。順番にこれらのイベントの設定をしていきます。
イベントとは
Google アナリティクス4はWebサイトにアクセスしたユーザーの行動を「イベント」という単位で管理しています。Google アナリティクス4では、イベントがどのWebサイトで何回発生したかデータを集めることができます。
「イベントの例」
ユーザーの行動Google アナリティクス4のイベント名
商品の購入手続きの完了purchase
広告のクリックad_click
サイトの90%までスクロールscroll
予めイベントで定められている行動をユーザーが起こすと、イベント数が+1されます。Google アナリティクス4のレポート画面でイベントが発生した数を確認することができます。
 
イベントの種類
Google アナリティクスには4種類のイベントが存在します。
自動収集イベントWebサイトやアプリにGoogle アナリティクス4を設定した際、デフォルトでデータが収集されるイベントです。
拡張計測機能イベントWebサイトやアプリにGoogle アナリティクス4を設定し、拡張機能イベントが有効な状態になって時にデータが収集されるイベントです。
推奨イベントGoogleにより、イベント定義はされているものの、自分で実装する必要があるイベントです。Google タグマネジャーで推奨イベントの設定を行う必要があります。
カスタムイベント自分でカスタマイズし、実装するイベントです。カスタムイベントを作成するためには、Google タグマネジャーでカスタムイベントの設定を行う必要があります。

拡張計測機能イベントの設定

  1. 「管理」(左下歯車マーク)>「データストリーム」をクリックします。
  1. データを収集しているデータストリームを選択してください。
  1. ストリームの詳細が表示されます。ストリームの詳細の中に、「イベント」という項目があります。イベントの「歯車マーク」をクリックします。
  1. 「ページビュー」はデフォルトでオンになっています。「離脱クリック」をオンにしてください。その他のイベントについては測定したいイベントをオンにした後、「保存」をクリックしてください。
(特に理由がなければ、すべてのイベントをオンにしておくようにしてください。)
  1. これで、拡張計測機能イベントの設定が完了しました。
  1. 次はGoogleアナリティクス4でイベントを作成する に進むか、「推奨イベント」「カスタムイベント」の設定 に進んでください。
 

「推奨イベント」「カスタムイベント」の設定

推奨イベントとカスタムイベントは同じ方法で設定ができます。Google タグマネジャーを使用して設定していきます。
推奨イベントとカスタムイベントは設定作業を行う前に、以下の作業を済ませた上で行なってください。
(GTMでの公開には1日かかります)
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1. イベントパラメータの設計
2. Google タグ マネージャー(GTM)での変数作成
3. GTMでのトリガー設定
4. GTMでのタグ設定
5. GTMでの公開とGA4での確認
 
  1. 「測定ID」にGoogle アナリティクス4でステップ9で取得した測定IDをコピーしてください。
  1. Google タグマネジャーにアクセスして、「新しいタグを追加」をクリックします。
  1. 「タグの設定」をクリックして、「Google アナリティクス」を選択します。その後、「Google アナリティクス:GA4イベント」をクリックしてください。
  1. 「測定ID」にGoogle アナリティクス4でステップ9で取得した測定ID(イベント設定の最初にコピーしたID)をペーストしてください。
  1. 「このコンテンツでGoogle タグが見つかりました」と表示されます。
  1. 分析したいイベント「イベント名」にわかりやすい名前を記入します。
  1. 「イベントパラメータ」を設定します。
例えば、イベントパラメータに「revision_id」を追加します。
※revision_idを作成していない場合はrevision_idのイベントパラメータの作成を最初に行ってください。→4️⃣Googleアナリティクス4(GA4)のMagicLPO用の設定
 
7.「値」の右のボタンをクリックします。
8.変数を選択で任意の変数を選択します。今回は「revision_id(データレイヤーの変数)」を選択します。
 以下のようになればOK です。
使用したいパラメータがない場合
  1. 「変数」>「設定」をクリックします。
  1. 追加したいパラメータにクリックを入れると、パラメータが使用できるようになります。
次に計測したいイベントを選択します。 今回作成するイベントでは、クリックされたURLの中に”magic.lpo”が含まれているケースを計測するとします。
  1. イベントパラメータを追加し、「イベントパラメータ」>「Clink URL」を選択し、値に”magic.lpo”と記入します。
  1. 次に「トリガー」を設定します。「トリガー」>「+」>「トリガーの設定」>「すべての要素」を選択します。
  1. 「一部のリンククリック」を選択し、”magic.lpo”と記入します。その後、保存をクリックします。
  1. タグに名前をつけて、「保存」をクリックしてください。
  1. 今回作成されたカスタムイベントがGA4上に反映するのを待ってください。(およそ1日かかります)
  1. イベントをキーイベント(コンバージョンイベント:CV)にする方法 を参照して、今回作成したカスタムイベントをキーイベントに設定します。
  1. こちらの方法でバージョンを公開します。公開後、Google アナリティクス4で作成した推奨イベントまたは、カスタムイベントのデータが計測できるようになります。
  1. 次はGoogleアナリティクス4でイベントを作成する に進んでください。

Googleアナリティクス4でイベントを作成する

  1. 「管理」>「イベント」>「イベントを作成」をクリック
  1. 「作成」をクリック
  1. カスタム イベント名から任意の名前を選択 OR 記入
  1. 例えば、page_view (ページを閲覧されたことを測るイベント)を作成したいときは、カスタムイベントで”page_view”を検索し、一致する条件の値にも”page_view”と記入します。
  1. 「作成」とクリックすると完了です。

イベントをキーイベント(コンバージョンイベント:CV)にする方法

キーイベント(CV)とは
Webページで達成したいイベント(ユーザーの行動)を指します。例えば、商品紹介ページだと、以下のようなキーイベントがあります。
  • ユーザーによる商品の使用ダウンロード
  • ユーザーによる商品の購入
これらのユーザーの行動のことを「キーイベント」と言います。
  1. 「Google アナリティクス4」>「管理」>「イベント」を選択します
  1. 今回キーイベントにしたいイベントが[click]だとしたら、右端の「キーイベントとしてマークをつける」をオンにします。
  1. 「キーイベント」を確認してみると「キーイベントとしてマークをつける」がオンになっている状態になります。これで、イベントをキーイベントにできました。

ユーザーの追加(サービスアカウントの招待)

Google アナリティクス4を任意のユーザーがアクセスできるようにします。
  1. 「管理」>「アカウントのアクセス管理」をクリックします。
  1. 「+」>「ユーザーを追加」をクリックします。
  1. 追加したいユーザーのメールアドレスを記入して、付与したい権限を選んでください。その後、「追加」をクリックするとユーザーの追加が完了です。
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重要 :サービスアカウントの招待 Magic LPOとGoogle アナリティクス4を連携するためにはサービスアカウントというものを管理者ユーザーとして招待する必要があります。サービスアカウントのメールアドレスはMAGIC LPOのサポートへお問い合わせください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            手順: 1. Magic LPOサポートチームにサービスアカウントのアドレスを提供するように連絡 2. サービスアカウントをステップ1ステップ2ステップ3 の容量で管理者として追加 (権限は閲覧者にしてください。) 3. 完了 サービスアカウントを追加しないと、Magic LPOが正常に貴社のGoogle アナリティクス4からデータを取得できませんので、ご注意ください。

 

Google サーチコンソールの連携

Google アナリティクス4とGoogle サーチコンソールを連携すると、ランディングページに検索で辿り着いたユーザーの行動を分析することができます。
  1. まず、「管理」>「Search Consoleのリンク」をクリックします。
  1. 「アカウントを選択」をクリックします。
  1. 管理するプロパティを選択し、「確認」をクリックします。
管理するプロパティが表示されない場合
  1. 「プロパティを追加」をクリックして、Google Search Consoleに移動します。Google アナリティクス4の設定時に登録したWebサイトのアドレスを記入してください。サブディレクトリを含むURLを記入した場合は、「URL プレフィックス」にURLを記入してください。それ以外の場合は、「ドメイン」にURLを記入してください。
  1. 所有権の確認を行う作業を完了させると、Google アナリティクス4でプロパティを選択できるようになります。
  1. ウェブストリームを選択してください。
  1. 確認して送信します。これでGoogle サーチコンソールの連携が完了しました。

クロスドメインの設定

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複数のドメインをGoogle アナリティクス4で分析している方は、クロスドメインの設定を行なってください。
複数のドメインを行き来しているユーザーが同一のユーザーであるとGoogle アナリティクスに認識させるためにクロスドメインの設定を行います。
  1. 「管理」>「データストリーム」をクリックします。
  1. データを収集しているデータストリームを選択してください。
  1. ウェブストリームの詳細を下にスクロールすると「タグ設定を行う」が表示されます。「タグ設定を行う」をクリックしてください。
  1. クロスドメインのリンク設定をします。「マッチタイプ」を「含む」に選択し、「ドメイン」に使用しているドメインURLをすべて記入してください。その後、「保存」をクリックしたら完了です。
 

データの保持

Google アナリティクス4では通常2ヶ月しかデータが保持できないようになっています。期間が過ぎたものは月単位で消去されていきますが、最大限データの保持期間を延ばすために、「管理」>「データの保持」>プルダウンを「14ヶ月」に変更してください。